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潮流発電実証事業の機器披露に行ってきました!

 環境省の事業として、平成28年度から、九電みらいエナジー株式会社と共同実施者のNPO法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会が、奈留瀬戸で大型の潮流発電機を用いた実証事業に取り組んでいます。 令和3年1月に発電機が五島市(奈留瀬戸)に到着し、実証試験を開始します。 今回はその大型潮流発電機器の見学に行ってきました.

<M4 森口 遼>
排他的経済水域において世界第6位である日本は, 潮流発電の開発ポテンシャルも高い. しかし,潮流発電の利用は進んでおらず,まだ道半ばである. そのような中,潮流発電システムの早期実用化を目的として五島沖で実証実験が行われることになった. その際に用いられる発電機および設置に用いられる. DPS(Dynamic positioning system)船の見学に行った. 発電機であるSIMEC ATLANTIS ENERGY社の「AR500なるみらい」は, 今回の実証実験では500kWの発電で行う予定であるが, 発電機の性能としては最大で1500kWの発電性能があるとのことであった. 私たちが取り組んでいる潮流発電の研究からしても発電量の大きさは驚愕であった. また,今回見学することの出来たDPS船は例え海が荒れた状態でも船を30㎝の精度で 定点保持できると言う. このことを可能にしているのは,GPSやスラスターなどの技術であり, その技術力の高さにとても感銘を受けた. 潮流発電は設置や運営に多くの技術とノウハウを要する. 今回の実証実験が日本の潮流発電利用の道標となってくれることを願っている.
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